そんなこと思っていても、足は勝手に走り出していた。 紗香がコンビニの前に立っていた。 「紗香!」 「みちる!今もいるよ。ほらあれ!」 紗香はコンビニの中を指さしていた。 その方向に顔を向けると、翔馬がいた。 本物だ。あの背中、雰囲気…間違いない。