【side 翔馬】

あんな偉そうに言ったけど…自信ねーや。

こんな自分勝手なやつ誰が好きになんだよ。

彼女振るって言ったけど、七波はどーすんだよ。

まず、そっからかよ。

あー。俺超だせー男。

教室の隣の席で黙々とノートを取る平瀬…

ふと、大谷と目が合う。

鋭い目で睨まれる。相当嫌われてんな。俺。

チャイムが鳴り。昼休みに突入した頃、大谷は話があると言って、

体育館裏まで連れて来られた。

「話ってなんだ」

「この前はちょっと言い過ぎた…ごめん」

「ああ。別にいいよ。大谷は間違ってなかった。」

「でも…これだけは言わせてもらうけど。

今さらみちるに手を出さないで。

みちるだって一歩踏み出したの。」

「…わかってる」

「じゃあ「でもダメなんだ。今さらでも何でも。

俺は平瀬のこと好きなんだ。