「そうか?なんかあったら、相談しろ?

あ、そうそう。足どうだったんだ?」

「えっと…靭帯が切れてて、しばらく歩けません。

治るのに、半年はかかるって言われました。」

「そうか。厳しいな。でも安静にしてろよ。

みちるが心配するから」

…。真島先輩は、控室に戻っていった。


平瀬…。はぁ。この後悔の気持ちはどこにぶつけたら、

どうしたいいんだよ。わかんねーよ。

ふらふら歩いていると、前から平瀬が歩いてきた。

声を、かけるべきなのか。

「足大丈夫。やっぱり半年くらいかかる?」

平瀬はたちどまって、俺にそう問いかけた。

こいつは、なんで平気で俺に話しかけられんの。

あんなに、ひどいこと言ったあとなのに。

「ああ。しばらくは歩けないや」

「そっか。無理しないで」

それだけ言うと去っていった。

いつもなら、もっと笑い話ができるのに、

今日は言葉が思いつかねーや。