それは、少しの確率で助かるかもしれない。


少しでも長く生きられるかもしれない。


そう思うから。


美虹のそばに少しでもいたいから。



美虹を産むまでこんなこと思わなかった。


ずっと死にたいと思ってた。


なのに、

なのに…


この子がいるから、


この子さえいなければ…


この子さえ…いなければ…


こんなに死ぬのが怖くないのに…


どうしても、


私が死んだあとのあの子のことが気になる。


なんで産まれたのよ!

私にじゃなくて、、、


もっと、幸せに暮らせるところに行けば良かったのに…


なんで…なんで?


なんであの天使は私の元に来てしまったの?