「すごい特技やな。
すぐ気絶できるんやから」
頬をぺちぺちと叩かれて、気がついた。
異国の路地裏、辺りはもぅ暗くなっていた。
「さっきの、男達は?」
「タバコやったら機嫌よく帰ってったし」
「お金目当てかと思った・・・」
「知らんかった?
日本のタバコは人気あって。高いんや」
そぅいってまた、タバコを吸い始める。
嫌いだった、その嫌な匂いが。
なんだか安心できて。
おもわず、しがみついて。
子どものように泣いてしまった。
嗚咽する私の背中を。
関西男はずっと黙って撫ぜていてくれた。
すぐ気絶できるんやから」
頬をぺちぺちと叩かれて、気がついた。
異国の路地裏、辺りはもぅ暗くなっていた。
「さっきの、男達は?」
「タバコやったら機嫌よく帰ってったし」
「お金目当てかと思った・・・」
「知らんかった?
日本のタバコは人気あって。高いんや」
そぅいってまた、タバコを吸い始める。
嫌いだった、その嫌な匂いが。
なんだか安心できて。
おもわず、しがみついて。
子どものように泣いてしまった。
嗚咽する私の背中を。
関西男はずっと黙って撫ぜていてくれた。


