カノジョ、い、ない…





「え?澪夜のことだから、お昼のとき聞いたのかと思ったー。」




「え、しょうちゃん聞いたの!?」




「だって、朝彼女のこと濁したじゃん?真さん。だから気になって聞いてみたら"いないって言ったら告ってくる馬鹿とかいんだろ。逆にいるっつったら、また、しつけーだろ?"って言ってた。」






そうだったんだ。




「なんで、しょうちゃんには教えてくれたの?」





「それは…」




少し動揺したように俯くしょうちゃん。



「あたし、桐吾さん好きになっちゃったみたいでさ」






「と、桐吾さん!?あの、チャラそうな!?」




「み、見た目はね!…でも、やっぱり大人だよ。澪夜のこと好きってとこがあれだけど。あ、澪夜、負けないかんね!!」





いきなり敵意を向けられた
あたしはおどおどする。





「ぅ、え!?あたしは真くんだもん!」





「まあさ、お互い頑張ろっ、ねっ!」





「うん。しょうちゃんほんとありがと。」