「澪夜、どうしたの?」
いきなり泣き出しちゃった
あたしのことを思って、しょうちゃんが
自分の家に連れてきてくれた。
「真くんとは幼馴染みなの。」
少し落ち着いて、少しずつ話す。
しょうちゃんは静かに頷いて
聞いてくれた。
「昔から仲良くて、よく周りの人に兄妹みたいって言われてて、あたしもすごい嬉しかったの。真くんも本当の兄妹みたいに接してくれて。大好きだった。…なのに」
「…なのに?」
泣いちゃ、だめ。
「合コンで会って、話して、」
「うん。」
「いろんなところ変わってるのに、優しいのは変わらなくて。」
「7年間なにやってたのかなって。真くんはどんな人と関わってきたのかなって。あたしの知らない真くんが確実にいて。」
「子供みたいだけど、あたしの真くんなのにって。」
「あたしの真くん。大好きな真くん。真くんの隣にずっといたい。って、そう……ぉもって」
「真くんのことまた、大好きになってて。それも男の人として。お兄ちゃんじゃない。」
ぼろぼろと涙が出てくる。
子供だ。
あたしは子供だけど。
真くんが好きになっちゃった。

