あたしは教材を持って、
数学ステーションに行く。





数学ステーションに入ると、
パソコンに向かう、真くんがいた。

メガネかけてる。



「どこおけばいい?」



「あー、そこ。」




あたしを見ないで、置く場所を指さす。





あたしは教材を置いて、
ステーションの出口に向かった。






「待って」





「ぇ?」



あたしが振り返ると、
メガネを外して立ってる真くんがいた。






「なんか、HRんときから元気ねえぞ、お前」




見ててくれたんだ。



「いや、なんでもないよ。」



無理矢理笑って見せる。




彼女いるの?なんて聞けない。





「俺に隠し事はなしだろー。兄ちゃんにはなんでも言えって。」