「なんだよー、いじけんなよ。」


あたし子供だ。ほんと。




「ん。」




あたしの視界の中に真くんの
手が差し伸べられた。





「へ?」




あたしは、真くんを見上げる。





「澪夜、小さい頃から手繋ぐと機嫌直してただろ」




そういってにやって笑う真くん。




「子供じゃないもん」



昔とは違うのに。
でも嬉しい。




「ん?なんかいったか?」




「なんにもー。」



あたしはその手を素直に握った。