「ひ、久しぶり」
えへへ、と苦笑いする。
なんでここにいるんだ
っていう感じだもんね。
それに…
「お前、17だろ」
真くんはあたしのお兄ちゃん的存在。
すっごく、心配症で絶対帰らせられる。
「ま、まぁ。」
「全く。しゃーねーなー。今日の帰り送ってくから。」
「申し訳ないです。」
「このこと、春子さんは?」
春子。あたしのお母さんの名前。
よく覚えてるなあ。
さっき、あたしの歳もすぐ分かってたし。
「遅くなることは。しょうちゃんもいるし。」
「ふーん。わかった。」
ちょっと呆れられた。
ごめんなさい。