___7年前


綺麗な白い床が奥の教室まで伸びている。

そして、あたしはランドセルを背負い、
教室を出る。



すると、あたしの隣の教室から出てくる、大好きな後ろ姿が見えた。


「真くーん!!!」



あたしは、その後ろ姿に駆け寄り、
抱きついた。



「ぅおっ」


少しうめき声が聞こえる。



「澪夜かよー、びびったー。」


巻き付くあたしの腕を優しく取り、
あたしの目の高さに合わせて
しゃがみこむのは、隣の家のお兄ちゃん。



とってもカッコ良くて優しい。