「………家まで」 私はそう呟く。 だって迎え呼ぶのめんどくさいし、家まで送ってもらってバイクで自分で帰ったほうが楽だし。 「俺が送ってきます。」 「おー、さんきゅうな。直気。」 「いえ」 直気は気がきくな。 「では、みずなを送るので先に帰っていてください」 「わかったー!」 「……ばいばい。またね」 「……じゃあな」 「また、明日」 私は手を振り、直気に続いて教室をでた。