「一緒に夏祭り行かない?」 そうやって誘ってくれた佐伯くん 嬉しかったけど照れ恥ずかしく 「ごめん,波留と行く約束してて…」 と,断った. 波留といく予定だったから嘘をついたわけではないし. 「そっか.ごめんねむりに誘って」 「ううん,またいつか」 何も悪くないのに謝る佐伯くんに胸が締め付けられる. 画面を見つめ,下唇を噛む. 「そういえば,俺のこと呼び捨てして」 「じゃあ私のことも!」 「よろしくな,紗南」 好きな人に呼び捨てされるだけで こんなに嬉しくなるんだ.