一番大切だった人。



「紗南-!」

そう言って嬉しそうに近づくのは
私の親友の波留.
ショートカットが似合っていつも明るく優しい女の子.
クラスは違うけど,同じ部活で家も近くてすごく仲がいい.


「遊くんのどうなった-?」

「ん-?」

微妙そうに返事する私は紗南.
肩まである髪をツインテールにしている.
よくわかんないけど,猫っぽいとかツンデレとよく言われる.


遊くんとは
同じクラスの 相良 遊(サガラ ユウ)くん のことである.

サッカーが上手でみんなに優しく
何気,モテてるらしい.


「やっぱ,紗南のことでしょ!」
「ないない!!」


遊くんは私にだけ好きな人がいると教えてくれた.
そして今,私は遊くんの好きな人を探っていた.

「だってヒント聞く限り,紗南だよ-?」
「うっ-….」


確かに言われたら言い返せない.

沈黙を破ったのは波留だった.
「あ!いいこと考えた.」



この一言で
私の未来が変わったんだ.