「えっ、休み?」



その日、私はいつも通り深雪・滝沢くんバカップルとお昼ご飯を一緒に食べていた。



私が驚いたのは、滝沢くんの
葵が病欠しているらしいという言葉。



「真田ひ弱そうだもんねー。」

「風邪で弱ってるとき優しくされるとコロッと好きになるってよく言うぜ。」



「滝沢くん、なにバカなこと言ってんの!

ヘーキだよ。葵みたいなバカはそんな重症にならないから。

どうせちょっと咳が出るくらいでサボってんしょ。」



「うわー、葵かわいそ。」

「ま、変な意地張ってないでお見舞い行ってあげなよ?」



「………」



深雪には見透かされてる…。


本当はお見舞いに行きたいって思ってること。




「じゃあ放課後…行く…。

二人も一緒に…「「行かなーい」」


「えー!なんで!?」


「今日はデートの約束だしー。」
「俺たちが付いてったら葵かわいそうだしー。」



このバカップルは何を言ってるんだ!?



「とりあえず、がんばっ、恵麻!」


「うぅ~…意地悪……」



二人は何かたくらんでるようにニヤニヤしていて、なんだか私だけ置いていかれてるような気分になった。