学校へ着くと、
見馴れた風景が目の前でまるで
映像が流れるのかのように
淡々と繰り広げられていた…。
別に親しくもないのに愛想を振り撒き
くだらない噂話に没頭する
クラスの女子たち、
女みたいにグループを作って
つまらない話を面白そうに聞き入っている
クラスの男子。
そして、
どこのグループにも入れなくて、
ただひたすら黒板とにらめっこする私…。
そんな私は“虐めの標的”にするにはもってこいな状況だった。
でもね、
標的になる理由はそれだけじゃなかったと思うんだ。
初めから“決まってた”んだよね、
そんなこと…。

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