ピンポーン…


俺は花蓮の家の玄関のチャイムを鳴らした。


ガチャっ、


「おばさん、お久しぶりです。」

出てきたのは花蓮のお母さんの律子さんだった。

「あら、久しぶり。陸ちゃん。
おばさんなんて堅苦しいわ!前みたいに、りっちゃんって、呼んでくれていいのよ?」

よかった、元気そうで。

「じゃぁ、りっちゃん。久しぶり!」

そう言うとりっちゃんは微笑みを返してくれた。


「あっ、そうだ!陸ちゃん花蓮の部屋で待っててくれる?」

「はい、わかりました。」


俺は親族の方に会釈して2階の花蓮の部屋にいった。



階段を上がってすぐ右に曲がる。

右に三つある部屋のうちの真ん中が…





花蓮の部屋だ。