「家族はいろいろ忙しいから、俺の引っ越しについてはノータッチ。 だから陽菜が一番だよ。ここに入ったの」 俺の腕の中でコクコクと頷く。 「じゃあ、今日は荷物の整理を手伝ってもらおうかな」 「……はい」 「あとさ、居場所を作っておきたかったって言ってたけど」 陽菜の顔を正面から見たくて、肩に手を置いて体を少し離す。 目を合わせると陽菜は不安そうに、視線を落とした。 「陽菜の居場所はここだろ?」 ベッドをポンポンと叩いて、隣ってことを示す。 陽菜の居場所はいつでも俺の隣。