イジワルな君に恋しました。





ついてこいってことかな?



そう解釈した私は、その先輩の後ろをついて行く。






「あの、私に何の用ですか?」




裏庭に着いてすぐに、先輩に尋ねる。


自習とはいえ、サボっていることには変わりない。




早く戻らないと。








「単刀直入に言うけど、翼に近づかないでくれる?」








……今、何て言った?





早く戻らなきゃって思っていた私の耳に、とんでもない言葉が聞こえた気がした。