「じ、時間はかかるかもしれませんが、頑張ります!」 「敬語もなし」 「じ、時間は……」 「はいはい」 私の言葉がわかったのか、受け流されてしまった。 そうだ。 先輩後輩でもあるけど、彼氏彼女でもあるんだもん。 でも今はまだ、先輩って呼びたいな。 「遅刻しそうだし、走るか?」 「え、わっ」 私の手をとり、先輩は走り出す。 そして何とか、学校についた。