私に冷たい視線を向ける。 悲しくて唇を噛みしめる。 「お前の顔だけ好みだった。 それ以外は別に好きじゃない」 面倒くさいって言われても、涙を堪えるのに限界がきて溢れ出して止まらない。 元々私のこと好きじゃなかった。 だから他の女子と仲良くしてたんだ。 今さら気づいたって遅いじゃん……。 「私は本気で好きだったのに」 「単純なんだよ。ちょっと優しくしたくらいで落ちるなんてな」 「今でも大好きなのに」 「重いから止めて。もう別れよう」 私の目を見ずに適当に別れを告げる。