そして放課後。

舞が流可を呼びに行ってくれて、

緊張しながらそれを待つ。

すると不意にカタンと音がして、

振り向くと桐生さんと

数人の女子がいた。

「ちょっと来てくれない?」

「…はい?」

なに?

まさかの呼び出し、とか…?

「…いいから来てよ。
それかまあ…誰もいないしここでもいっか」

桐生さんたちはニヤッと笑うと

「来て!」

と後ろに呼びかける。

すると出てきたのは

いかにもチャラそうな男子。

本能的に危険だと察知して

愛想笑いを浮かべる。

「あ、あの、私そろそろ帰らなきゃ…「…は?ふざけてんの?」

急に低くなった声にビクッとする。

「…あんたさー、なんなの?」

「…へ?」

全く予想もしていなかったその言葉に、

つい間抜けな返事を返してしまう。

い、いやだってなに?

なんなのって…