優奈side

翌日

流可には会わずに学校に着き、

ため息をついて席に着く。

舞の席を見るとまだ来ていなくて、

はぁ…とため息をついて机に寝そべる。

「優奈」

「…はい…」

舞の声にゆっくり顔を上げる。

「なんか元気ない?」

「…うーん…」

私は机に突っ伏して頭を打つ。

「ど、どうしたの?」

「…なんか流可、わかってたみたい」

「…っていうのはいじめ?」

「…うん」

そう言うと舞はうーん、と唸る。

「…それは怒るわね」

「…うん。仲直りしたい。ちゃんと説明したい…」

そう言うと舞が私の頭を撫でる。

「大丈夫よ。今日謝りなさいな」

「…うん」

…私はそう言って机に突っ伏したままため息をついた。