放課後

「…来ると思う?」

「…来ると思う」

舞とそんな会話を繰り返して何度も教室のドアをチラチラと見やる。

「…もうさっさと帰りたいな〜なんて…」

「………来るから」

うぅ……

再びドアに目をやってため息をつく。

…来るかなんかわかんないじゃん。

昼休みも来なかったし。

それに…私だって、あんまり望んでないんだよ。

今は、一緒にいたくないの。

「……ほら、来た」

舞の言葉に顔を上げると流可がいつものように私を呼ぶ。