「その辺の自販機で何か買ってくるよ。待ってて」
廊下を歩き出した永輝を、菜々はあわてて追いかける。
「私も行きます」
永輝と一緒に住宅街を少し歩いて、道路沿いのコンビニに行き、缶コーヒーとペットボトルの紅茶、それに夕食代わりにパスタ弁当を買った。歩道を歩いて再び家に戻ったとき、ダイニングに明かりがついたままのその建物は、菜々の目にはほんの少しだけど息を吹き返したようにも見えた。それが嬉しくて、また涙腺が緩む。菜々が目元を拭ったのに気づいて、永輝がいたわるような声で言った。
「大丈夫?」
「も、もう少し……」
「ん?」
永輝に顔を覗き込まれた気配がしたが、菜々はずうずうしいことを言おうとしているのが申し訳なくて、顔を上げられないまま口を開く。
「もう少し……両親の話を聞いてくれませんか?」
「もちろんいいよ」
彼の返事にホッとして視線を上げると、穏やかに微笑む永輝と目が合った。
「好意に甘えっぱなしですみません」
「俺も菜々ちゃんともう少し一緒にいたいなって思ってたんだ。だから、気にしないで」
(どうしてこんなにも気遣ってくれるんだろう)
廊下を歩き出した永輝を、菜々はあわてて追いかける。
「私も行きます」
永輝と一緒に住宅街を少し歩いて、道路沿いのコンビニに行き、缶コーヒーとペットボトルの紅茶、それに夕食代わりにパスタ弁当を買った。歩道を歩いて再び家に戻ったとき、ダイニングに明かりがついたままのその建物は、菜々の目にはほんの少しだけど息を吹き返したようにも見えた。それが嬉しくて、また涙腺が緩む。菜々が目元を拭ったのに気づいて、永輝がいたわるような声で言った。
「大丈夫?」
「も、もう少し……」
「ん?」
永輝に顔を覗き込まれた気配がしたが、菜々はずうずうしいことを言おうとしているのが申し訳なくて、顔を上げられないまま口を開く。
「もう少し……両親の話を聞いてくれませんか?」
「もちろんいいよ」
彼の返事にホッとして視線を上げると、穏やかに微笑む永輝と目が合った。
「好意に甘えっぱなしですみません」
「俺も菜々ちゃんともう少し一緒にいたいなって思ってたんだ。だから、気にしないで」
(どうしてこんなにも気遣ってくれるんだろう)


