苦しいくらい泣いてようやく我に返り、菜々は永輝の肩からそっと顔を上げた。
「ごめ……ごめん……なさ……」
「謝らなくていいよ。何か訳がありそうだなとは思ってたけど、ご両親が亡くなっていたとは知らなかった。菜々ちゃんが穂乃花の前で俺を助けてくれたように、俺も菜々ちゃんの力になりたい。これからはもっと俺に頼ってくれていいから」
それは菜々の事情を知って同情してくれているのだろうか。そうだとしても、ひとりぼっちだと思っていた菜々には、とても嬉しい言葉だ。
「ありがとうございます……」
菜々は永輝の膝の上で背筋を伸ばして、ポケットからハンディタオルを出して涙を拭った。
(こんなに泣いたの、初めてかも……お葬式でも実感が湧かなくて、呆然としてたから……)
永輝が菜々の目を覗き込んだ。菜々の瞳が濡れているものの、もう泣いてはいないのを見て言う。
「落ち着いたなら、今日は車で送っていくよ」
「すみません、勝手なことを言って泣いたのに……」
「俺の代わりに泣いてくれたんだ。おかげで俺はすっきりした」
永輝が言って微笑んだ。その笑みがあまりに温かくて、菜々もつられて頬を緩める。
「永輝さんってすごく優しいんですね」
「ごめ……ごめん……なさ……」
「謝らなくていいよ。何か訳がありそうだなとは思ってたけど、ご両親が亡くなっていたとは知らなかった。菜々ちゃんが穂乃花の前で俺を助けてくれたように、俺も菜々ちゃんの力になりたい。これからはもっと俺に頼ってくれていいから」
それは菜々の事情を知って同情してくれているのだろうか。そうだとしても、ひとりぼっちだと思っていた菜々には、とても嬉しい言葉だ。
「ありがとうございます……」
菜々は永輝の膝の上で背筋を伸ばして、ポケットからハンディタオルを出して涙を拭った。
(こんなに泣いたの、初めてかも……お葬式でも実感が湧かなくて、呆然としてたから……)
永輝が菜々の目を覗き込んだ。菜々の瞳が濡れているものの、もう泣いてはいないのを見て言う。
「落ち着いたなら、今日は車で送っていくよ」
「すみません、勝手なことを言って泣いたのに……」
「俺の代わりに泣いてくれたんだ。おかげで俺はすっきりした」
永輝が言って微笑んだ。その笑みがあまりに温かくて、菜々もつられて頬を緩める。
「永輝さんってすごく優しいんですね」


