永輝がベンチの上のボトルを一本、菜々に差し出した。
「じゃあ、菜々ちゃんはこっちのボトルをどうぞ。練習用の硬化プラスチック製ボトルだから落としても割れる心配はないよ」
「だから、さっき落としても割れなかったんですね」
「そこから見られていたか」
永輝が小さく舌を出して説明を始める。
「ボトルのネックを、こうやって親指が上になるようにして持つのがレギュラー・グリップって握り方」
永輝の真似をして、菜々も上を向いたボトルをそのまま握った。
「で、こうやって持ったまま、回転をかけるように投げ上げて、落ちてきたところをレギュラー・グリップでキャッチするのをインフロント・フリップっていうんだ」
永輝が投げ上げたボトルをしっかりとキャッチして見せ、菜々はほうっとため息をつく。
「見とれてないでやってごらん」
「あ、はい」
永輝に言われて、ドキドキしながらボトルを握った。
「わ……」
空なのに意外と重い。金曜日の夜に見事なフレアを披露してくれた永輝に隣で見つめられ、菜々は緊張を和らげようと一度深呼吸をした。そして、思い切ってボトルを放り上げたが、回転がかかっているためか、思ったより後方に落ちていく。
「じゃあ、菜々ちゃんはこっちのボトルをどうぞ。練習用の硬化プラスチック製ボトルだから落としても割れる心配はないよ」
「だから、さっき落としても割れなかったんですね」
「そこから見られていたか」
永輝が小さく舌を出して説明を始める。
「ボトルのネックを、こうやって親指が上になるようにして持つのがレギュラー・グリップって握り方」
永輝の真似をして、菜々も上を向いたボトルをそのまま握った。
「で、こうやって持ったまま、回転をかけるように投げ上げて、落ちてきたところをレギュラー・グリップでキャッチするのをインフロント・フリップっていうんだ」
永輝が投げ上げたボトルをしっかりとキャッチして見せ、菜々はほうっとため息をつく。
「見とれてないでやってごらん」
「あ、はい」
永輝に言われて、ドキドキしながらボトルを握った。
「わ……」
空なのに意外と重い。金曜日の夜に見事なフレアを披露してくれた永輝に隣で見つめられ、菜々は緊張を和らげようと一度深呼吸をした。そして、思い切ってボトルを放り上げたが、回転がかかっているためか、思ったより後方に落ちていく。


