「それって……健太さんは私がここにいることを知らないんじゃ……?」
「いや、社長に会えるって決まったときに、ちゃんと菜々ちゃんのことを説明したよ。そうしたら社長に取材するついでに協力してくれるって」
「ついで……」
健太の大目的は菜々のピンチを聞いても変わらないらしい。
「ま、それで、俺は健太の助手としてここについてきた。お手伝いさんには健太だけを社長のいる書斎に案内してもらい、助手の俺は客間で待たせてもらっていたんだ。そして、和倉さんが家に入ってきたとき、こっそり後をつけたってわけ」
永輝が得意げに笑ったとき、吉村がゲストルームのドアから顔を覗かせ、永輝を見つけて言った。
「こんなところにいらっしゃったんですか? 辻岡様が〝助手を呼んでくれ〟とおっしゃるので、お捜ししてたんですよ」
「ああ、すみません。すぐに行きます」
永輝が悪びれずに言って、顔を傾けて一臣に廊下を示した。
「ほら、行くぞ」
一臣が動こうとしないので、永輝は菜々の携帯電話を掲げて見せた。
「その話は……言わないでくれるんだろうね?」
一臣が不安そうに言い、永輝が軽く肩をすくめた。
「いや、社長に会えるって決まったときに、ちゃんと菜々ちゃんのことを説明したよ。そうしたら社長に取材するついでに協力してくれるって」
「ついで……」
健太の大目的は菜々のピンチを聞いても変わらないらしい。
「ま、それで、俺は健太の助手としてここについてきた。お手伝いさんには健太だけを社長のいる書斎に案内してもらい、助手の俺は客間で待たせてもらっていたんだ。そして、和倉さんが家に入ってきたとき、こっそり後をつけたってわけ」
永輝が得意げに笑ったとき、吉村がゲストルームのドアから顔を覗かせ、永輝を見つけて言った。
「こんなところにいらっしゃったんですか? 辻岡様が〝助手を呼んでくれ〟とおっしゃるので、お捜ししてたんですよ」
「ああ、すみません。すぐに行きます」
永輝が悪びれずに言って、顔を傾けて一臣に廊下を示した。
「ほら、行くぞ」
一臣が動こうとしないので、永輝は菜々の携帯電話を掲げて見せた。
「その話は……言わないでくれるんだろうね?」
一臣が不安そうに言い、永輝が軽く肩をすくめた。


