鏡を見ると、そこには髪が乱れてメイクが落ちた自分の顔が映っていた。けれど、いつものように疲れてクマのできた顔ではなく、よく眠った後のすっきりした表情だ。
(久しぶりによく寝た気がする)
そう思ってハッとする。
「今何時ですかっ?」
あわててさっきの部屋に戻ったが、そこに永輝の姿はなかった。もう一つのドアを開けてみると、そこがリビング・ダイニングになっていて、ダークブラウンのテーブルに永輝が皿を並べているところだった。
「今は八時半だよ」
永輝に顎で壁の掛け時計を示され、菜々は時刻を確認してホッと胸を撫で下ろした。
「よかったぁ……」
「土曜日なのに朝から予定があるの?」
「あ、はい。予備校の受付の仕事が十時からあるんです。あの、ちなみにここはどこですか?」
「サンドリヨンの上の上」
永輝の答えを聞いて菜々は考える。
「つまり、バーの入っているマンションの三階ってことですか?」
「そうだよ。ここは俺の部屋」
「そうですよね。あの、私がバーで酔いつぶれたので泊めてくださったってことですよね?」
「そういうこと。閉店時間まで待ったけど、いくら声を掛けても揺すっても起きないし、家もわからないから」
(久しぶりによく寝た気がする)
そう思ってハッとする。
「今何時ですかっ?」
あわててさっきの部屋に戻ったが、そこに永輝の姿はなかった。もう一つのドアを開けてみると、そこがリビング・ダイニングになっていて、ダークブラウンのテーブルに永輝が皿を並べているところだった。
「今は八時半だよ」
永輝に顎で壁の掛け時計を示され、菜々は時刻を確認してホッと胸を撫で下ろした。
「よかったぁ……」
「土曜日なのに朝から予定があるの?」
「あ、はい。予備校の受付の仕事が十時からあるんです。あの、ちなみにここはどこですか?」
「サンドリヨンの上の上」
永輝の答えを聞いて菜々は考える。
「つまり、バーの入っているマンションの三階ってことですか?」
「そうだよ。ここは俺の部屋」
「そうですよね。あの、私がバーで酔いつぶれたので泊めてくださったってことですよね?」
「そういうこと。閉店時間まで待ったけど、いくら声を掛けても揺すっても起きないし、家もわからないから」


