驚く菜々の前では運転手が窓を開けて、私道の左側の門扉にあるインターホンのボタンを押した。インターホンのボタンは国産車の仕様にも合わせて右側の門扉にもある。
「佐山です。和倉様と斎城様をお連れしました」
運転手が名乗って監視カメラの向こうの警備員が顔を確認した後、ようやくゲートが軋みながら横へと開いた。
(さすがに警備が厳重~)
自動車は御影石の敷かれた道をゆっくりと進んで、二台並んで駐車している高級国産車の横に停車した。外から開けられたドアを出ると、気温はすっかり上がっていて日差しもきつかったものの、庭に植えられた立木の間を通る風のおかげで、蒸し暑さはあまり感じなかった。
「菜々さん、こちらへ」
一臣に促され、菜々はアプローチの敷石の上を歩いて、玄関へと向かう。
(庭がすごく広いー)
母はこの家の庭を駆け回って遊んだりしたんだろうか、祖父に反抗して駆け落ちしたくらいの母だからしたのかもしれない、などと考えていると、玄関扉の前に到着したところで、一臣が菜々に右手を差し出した。
「すみません、社長はペースメーカーをお使いですので、携帯電話をお預かりしても構いませんか?」
「わかりました」
「佐山です。和倉様と斎城様をお連れしました」
運転手が名乗って監視カメラの向こうの警備員が顔を確認した後、ようやくゲートが軋みながら横へと開いた。
(さすがに警備が厳重~)
自動車は御影石の敷かれた道をゆっくりと進んで、二台並んで駐車している高級国産車の横に停車した。外から開けられたドアを出ると、気温はすっかり上がっていて日差しもきつかったものの、庭に植えられた立木の間を通る風のおかげで、蒸し暑さはあまり感じなかった。
「菜々さん、こちらへ」
一臣に促され、菜々はアプローチの敷石の上を歩いて、玄関へと向かう。
(庭がすごく広いー)
母はこの家の庭を駆け回って遊んだりしたんだろうか、祖父に反抗して駆け落ちしたくらいの母だからしたのかもしれない、などと考えていると、玄関扉の前に到着したところで、一臣が菜々に右手を差し出した。
「すみません、社長はペースメーカーをお使いですので、携帯電話をお預かりしても構いませんか?」
「わかりました」


