やがてマンションに到着し、CLOSEDの札がかけられたサンドリヨンのドアを横目に見ながら、永輝とともにエントランスに入った。エレベーターを待つ間、菜々はぐるぐると同じことを考えてしまう。
(永輝さんに……もし好きですって言ったら……どうなるかな……)
バイトの子には手を出さない、と公言していたくらいだから、彼女にはしてもらえないかもしれない。
(告白したせいでサンドリヨンにいづらくなるくらいなら、何も告(い)わないでバイトに来るだけにしておいた方がいいのかも……)
でももし、彼がほかの女性を好きになってしまったら……?
結論を出せないまま永輝の部屋に着いた。彼がドアを大きく開けてくれて、菜々を先に通す。菜々は黒のパンプスを脱いで廊下に上がった。
永輝がリビングのソファの横にバーテンダー・バッグを置き、クロスタイのボタンを外して菜々を見た。
「菜々ちゃんは何が飲みたい? ノンアルコールのカクテルもいいけど、こういう少し疲れたときはアルコール度数の低いカクテルもオススメだよ」
永輝が菜々に背を向けて食器棚からシェーカーを取り出した。菜々はおずおずと口を開く。
(永輝さんに……もし好きですって言ったら……どうなるかな……)
バイトの子には手を出さない、と公言していたくらいだから、彼女にはしてもらえないかもしれない。
(告白したせいでサンドリヨンにいづらくなるくらいなら、何も告(い)わないでバイトに来るだけにしておいた方がいいのかも……)
でももし、彼がほかの女性を好きになってしまったら……?
結論を出せないまま永輝の部屋に着いた。彼がドアを大きく開けてくれて、菜々を先に通す。菜々は黒のパンプスを脱いで廊下に上がった。
永輝がリビングのソファの横にバーテンダー・バッグを置き、クロスタイのボタンを外して菜々を見た。
「菜々ちゃんは何が飲みたい? ノンアルコールのカクテルもいいけど、こういう少し疲れたときはアルコール度数の低いカクテルもオススメだよ」
永輝が菜々に背を向けて食器棚からシェーカーを取り出した。菜々はおずおずと口を開く。


