いたずらっぽく目配せされて、菜々の胸が大きな音を立てた。ドキドキして頬が熱くなってきたのは、きっとカクテルのせい。
そう言い聞かせながらも、吸い込まれそうな鳶色の瞳に見つめられると、自分が特別な存在になったような気がしてきた。
(これが、彼の言っていたステキな時間……?)
カクテルを飲みながら、うっとりと息を吐くと、一つ空いた隣の席に座っていた男性が菜々に話しかけてきた。菜々が入ってきたとき、「エイキがナンパしてきた」と言ったあの男性だ。
「サンドリヨンは初めてみたいだね。エイキのフレアはどうだった?」
「フレア?」
菜々が小首を傾げて見返すと、彼が教えてくれる。
「さっきみたいに、ボトルとかシェーカーを使って曲芸みたいなパフォーマンスをしてカクテルを作ることを、フレア・バーテンディングって言うんだ。簡単にフレアとも言うけど」
「そうなんですね。初めて知りました」
「ね。ドリンクを粗末にしてたわけじゃないってわかった?」
エイキに言われて、菜々の頬がさらに赤くなった。
「何も知らないのに、決めつけて変なことを言ってごめんなさい」
そう言い聞かせながらも、吸い込まれそうな鳶色の瞳に見つめられると、自分が特別な存在になったような気がしてきた。
(これが、彼の言っていたステキな時間……?)
カクテルを飲みながら、うっとりと息を吐くと、一つ空いた隣の席に座っていた男性が菜々に話しかけてきた。菜々が入ってきたとき、「エイキがナンパしてきた」と言ったあの男性だ。
「サンドリヨンは初めてみたいだね。エイキのフレアはどうだった?」
「フレア?」
菜々が小首を傾げて見返すと、彼が教えてくれる。
「さっきみたいに、ボトルとかシェーカーを使って曲芸みたいなパフォーマンスをしてカクテルを作ることを、フレア・バーテンディングって言うんだ。簡単にフレアとも言うけど」
「そうなんですね。初めて知りました」
「ね。ドリンクを粗末にしてたわけじゃないってわかった?」
エイキに言われて、菜々の頬がさらに赤くなった。
「何も知らないのに、決めつけて変なことを言ってごめんなさい」


