無口なキミと同居します。




***


「……………」


あの後、すぐに自分のことを落ち着かせて部屋を出て朝ご飯を食べてるんだけど、


…この人とぜんっぜん、目が合わない。



「……………遠野?」


「…………なに」



話しかけてもお約束通りの彼らしい返事が返ってくるのは、分かってる。 
 
でも……


「…………美味しくない?」


「……美味しいけど」



その言葉を聞いて良かったとは思いつつ、
簡単なものだしなぁ……と凹む自分。


でも、それ以上に気まずい。

そんな雰囲気を作ってるのは遠野だとは思うけど。


よっぽどさっきのことが嫌だったんだろう。

嫌だったのか、恥ずかしいのか何なのかよく分からないけど。



「あ、さっきの可愛かったから平気だよ?」