無口なキミと同居します。



「…………ごめん、忘れて」



横顔だけしか見えないけど、それでも本当に気まずそうに、

顔を赤くして、すぐ前を向いて部屋を出てってしまった遠野は

まるで照れ屋のような可愛い表情だった。



でも今のは……


「ダメだ、キュンってした…」


…なに今の顔、ずるい。

あの反応は反則すぎる。

こんな私でも今、ドキドキしてる。



あんな表情、遠野がするんだ、なんて
ついうずくまりながら、思ってしまった。


あれは、ずるいと思う。
いくら私でも…、