無口なキミと同居します。




さらっと放たれた彼女の言葉が、わりとぐさっと胸に刺さる。そんなあっさり言わなくてもいいじゃんか。


まぁ、わたしもわたしだ。
最近、遠野のことばかりを考えているわたしはいつも以上に狂ってるとしか考えられない。


いつも狂っているとは思わないけど!



「あ、蛍、柏野先輩に話したでしょ!わたしが風邪引いたこと!」


そうだ、このこと聞かないと!わざわざ言わなくて良かったのに!!


そう思ってジッと彼女のことを見てみれば、



「…話の流れでね。
そんなに言わないで欲しかった??」


「え…いや、へいきだけど…」


「ならよかった」




今一瞬、蛍の表情が曇った。
曇ったというかわずかに暗くなった。


わずかだけど、すこし目が細くなった。
ほんのすこし、ほんのすこしだけど、切なそうな顔をした。



…どうしてなのかは、分からなかった。