ベッドの上に座って、少ししょげたわたしのもとに彼は近づいてきた。 ちょっとだけ、ベッドの端に寄った。 「……馬鹿なのにね」 そう言ってギシッとベッドが軋んだ。 どうしよう、また心臓がうるさくなってきた。 遠野との距離、1メートル以下。 意識してるわけじゃない。近いだけだよ。 目線を上げてみれば、通常運転の遠野の顔。 あー、もう。緊張なんてしないで。