「…っ、」
ふと首元に感じた冷たい感触。
けど、わずかに熱を感じるのはきっと私の熱。
「…熱、引いてないか」
首元に手を当てて、私の熱を確認する遠野。
彼の手はやっぱり、わずかに冷たい。
じゃあやっぱり、この感じる熱は私の熱か。
「あーあ、なんで熱なんて…」
「馬鹿なのに」
「え、ちょっと」
「……なに」
目をそらして、遠野は立ち上がった。
今、私のこと
「なんで馬鹿なのに風邪引くの?」的な感じで思ってたよね。
馬鹿でも風邪ぐらい、ひくんだよ。
って、私ばかじゃないし!
「遅刻してでも、学校に行くっていう選択肢なかったの?」


