蟲狩り少女

いくら落としても三岳友輝は蟲に囲まれていて、今では顔も見えなくなっている。


気が付けば邪魔者を攻撃するため、あたしの足や手に蟲が群がってきている。


「くっ……!」


歯を食いしばり、スプレーを噴射させる。


このままじゃ……勝てない……!


スプレーの中身は徐々に少なくなってきている。


もしかしたら、途中でなくなってしまうかもしれない。


そうなれば……。


考えるだけで背中がゾクッと寒くなった。


三岳友輝はまず助からないだろう。