蟲狩り少女

脇マサヤの声は恐怖で震えていた。


こんな事を言ってしまって大丈夫だろうかという、不安でいっぱいなのだろう。


だけど今の発言であたしは自分の耳を疑った。


お金をとる……?


まさか、三岳友輝の行為がそんなにエスカレートしていたなんて知らなかった。


「なんだとこの野郎!」


脇マサヤの強気な発言が三岳友輝を完全に激怒させた。


三岳友輝は倒れたままの脇マサヤの胸倉をつかむ。


その瞬間、人間の形をしていた蟲たちが完全に蟲の姿を現した。


バタバタと羽音を立て、縦横無尽に飛び回る。