蟲狩り少女

「どうして? いいじゃない、私と雪花さんは姉妹になるんだから」


ニコニコと笑顔を絶やさない清野カナ。


姉妹……?


それは一体どういう意味だろう?


お母さんもその意味を理解しかねているのか、首をかしげている。


「あの……姉妹とはどういう事ですか?」


お母さんがようやく重たい口を開いた。


清野カナとは一切口をきくものかと閉ざされていたけれど、さすがに気になったのだろう。


「あら、里音ちゃん光磨から聞いてないの?」


「え? なにをですか……?」


突然話を振られたあたしはアタフタしながら3人の顔を見つめる。


「光磨のお父さんは里音ちゃんのお父さんの、弟なのよ」


ニコニコニコニコ。


笑顔を絶やさない清野カナ。


あたしは清野カナの言葉に目を丸くして、アングリと口を開けていた。


それは光磨も同じだった。