先に帰っていたと思っていた光磨の姿にあたしは立ち止まる。
「学校から出たとたん、なんだか嫌な感じがして。里音と離れない方がいいかなって思ったんだ」
そう言う光磨は少し息をきらしている。
途中まで帰りかけていたけれど、慌ててあたしの後を追ってきた。
という感じだ。
「光磨も感じる? すごく嫌な感じがするの」
「あぁ。今までとは全然違う。だけど、蟲が関係していることは確かだと思う」
あたしたちは歩きながら会話を続けた。
「そうだね。他のみんなには何の変化も見られないけれど、確かに蟲の仕業だと思う」
あたしは光磨の言葉にうなづいた。
さっきまで重たかった足が、今は少し軽く感じる。
光磨と一緒にいることで気が楽になっているのかもしれない。
光磨の存在に感謝しながらも、胸のざわつきは収まらない。
自分の家が近づけば近づくほど、それは強烈さを増しているような気がしてならない。
「学校から出たとたん、なんだか嫌な感じがして。里音と離れない方がいいかなって思ったんだ」
そう言う光磨は少し息をきらしている。
途中まで帰りかけていたけれど、慌ててあたしの後を追ってきた。
という感じだ。
「光磨も感じる? すごく嫌な感じがするの」
「あぁ。今までとは全然違う。だけど、蟲が関係していることは確かだと思う」
あたしたちは歩きながら会話を続けた。
「そうだね。他のみんなには何の変化も見られないけれど、確かに蟲の仕業だと思う」
あたしは光磨の言葉にうなづいた。
さっきまで重たかった足が、今は少し軽く感じる。
光磨と一緒にいることで気が楽になっているのかもしれない。
光磨の存在に感謝しながらも、胸のざわつきは収まらない。
自分の家が近づけば近づくほど、それは強烈さを増しているような気がしてならない。



