☆☆☆
家へと向かう道の途中、あたしは立ち止まった。
学校から続いている胸のざわつきは更に強さを増している。
校内から出た瞬間から感じていたなまりを付けられたようなけだるさ。
足は重たくなかなか前へと進んでくれない。
「どうしたんだろう……」
あたしは自分の体調の変化に顔をしかめる。
お母さんが風邪をひいているから早く帰ってあげたいのに、思うように進まない。
まるで、体全体から家に返る事を拒否しているかのように。
のろのろと歩いていると、後ろから声をかけられた。
「里音!」
その聞きなれた声に振り返る。
「光磨、どうしたの?」
家へと向かう道の途中、あたしは立ち止まった。
学校から続いている胸のざわつきは更に強さを増している。
校内から出た瞬間から感じていたなまりを付けられたようなけだるさ。
足は重たくなかなか前へと進んでくれない。
「どうしたんだろう……」
あたしは自分の体調の変化に顔をしかめる。
お母さんが風邪をひいているから早く帰ってあげたいのに、思うように進まない。
まるで、体全体から家に返る事を拒否しているかのように。
のろのろと歩いていると、後ろから声をかけられた。
「里音!」
その聞きなれた声に振り返る。
「光磨、どうしたの?」



