「そんなことないだろ」


「そう? 蟲狩りなんて他人には見えないし、評価もしれもらえない」


「蟲狩り師としての評価なら、俺がしてやる。それに、他人にもちゃんと見えるようなすごいもの、持ってるだろ」


そう言われて、あたしは首を傾げた。


蟲狩り以外にあたしは何を持っているんだろう?


自分にはよくわからない。


「あたし、なにがすごいんだろう?」


真剣な表情で首を傾げて、光磨に尋ねる。


すると光磨はみるみる内に頬を赤く染めていく。


まるで照れているようにも見える。


「どうしたの?」


小首を傾げて聞く。