蟲狩り少女

「うん大丈夫。2人はあたしの事を助けてくれたのよ」


朝口容子の声は徐々にしっかりしてくる。


よかった。


本当に大丈夫そうだ。


そう思い、ホッと胸をなで下ろした。


「でも今日は念のために早退するね?」


「あぁ。俺が送ってく」


「ありがとう」


そう言うと、2人は肩を寄せ合って歩いて行く。


後ろ姿を見送り、少しだけうらやましいと感じる。