蟲狩り少女

「どうしたんだ!? 授業が終わって保健室に行ってみれば容子もお前らもいないし、学校中探したんだぞ!?」


朝口容子の前で膝をつき、あたしと光磨を交互に見る。


「それは……」


どう説明すればいいんだろう。


蟲狩りについて話すワケにはいかないし、話たってしんようしてもらえるとは思えない。


チラリと光磨の方を見てみるが、彼も説明に困っているようだ。


その時だった。


「大丈夫よ……」


と、朝口容子のか弱い声が聞こえてきた。


「容子大丈夫なのか!?」


すぐに牧悟が朝口容子を抱きかかえる。