眠り姫

私はようやく2週間後に学校、正確には

保健室へと行くことができた。

やはり保健室にも寺田君の姿をみること

はなかった。鈴木先生いわく彼も

最近はずっと学校にきてないらしい。

少しがっかりしながらも逃げるように

隣の部屋に入った。

いつもと変わらない部屋なのになぜか

違和感がある。その違和感の正体は

その部屋に白いワンピース姿に足を組み

髪の長い私と同じ年くらいの女の子が

いたからだ。真っ先に口を開いたのは

彼女のほうだった。

「はじめまして。藤谷綾乃。」

にこりともせず無表情なまま上から

話す彼女に私は見惚れてしまった。

向こうがタメ語ならこちらも...

「あんた誰?」

「初対面にあんたはないだろう。まぁいい。私はお前達人間が言う天使だ。」