GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「ちょ、なんでココに入んのよっ。アンタ端っこに行ってよねー!」


「いいだろ別に。な、准」


「おー。端は寂しいもんな」


「んもー」


残念そうにする城薗。





だけどな、嫌なんだよ。


お前が准に笑いかけんの。


ちょっとは気づけよ、バーカ。





「料理部って夏休み部活あんの?」


みんなが待つ石段へ向かいながら、准が城薗へ聞く。


「うん。あるよー。でも、毎日じゃないからまだ楽かな」


デレッデレして応える城薗。ふんっ、准が話しかけると嬉しそうにしやがって。


「まぁ、お前が毎日夏空の下にいたら、丸焼きになるだろーしな」


「はぁ!?」


「んー、味の方は想像したくねーな」


「こんの快二めー!」


「コラコラ、快二ってば」


准が抑えろよって顔で訴える。でも、俺の目には准よりも、鬼のような形相をした城薗が大きく映っていた。