GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「いや、逆にお前いねーと、コイツと一緒にいらんねぇし」


悔しいけど、准がいなきゃ……


「なーにコソコソ話してんの?あたしの悪口とかやめてよー?」


俺達の方を振り返った城薗が立ち止まって言う。


「それにかーいじ!ほら、イカ焼き買うんでしょ?」


「おー」


屋台に着き、財布を出す。


「もちろん、奢ってくれるんだよね?」


「は?」


「よっしゃー!俺にもよろしくっ」


「え?」


なぜか、コイツらに奢る羽目になった。


「あー、俺の小遣いが……」


「買い物に付き合ってやったんだから、感謝してよー」


へへっと笑いながら言う城薗。


あーもーその顔やめろ、反則だ。


「やったねー、志摩!」


そう言いながら、自然と准の隣に行きそうな城薗。





おい待てよ、そっちじゃねぇ。こっちだバカ。


「俺の財布のことも考えろって」


そう言いながら、城薗と准の間に入る。不自然に見えたかもしんねーけど。