「いや、逆にお前いねーと、コイツと一緒にいらんねぇし」
悔しいけど、准がいなきゃ……
「なーにコソコソ話してんの?あたしの悪口とかやめてよー?」
俺達の方を振り返った城薗が立ち止まって言う。
「それにかーいじ!ほら、イカ焼き買うんでしょ?」
「おー」
屋台に着き、財布を出す。
「もちろん、奢ってくれるんだよね?」
「は?」
「よっしゃー!俺にもよろしくっ」
「え?」
なぜか、コイツらに奢る羽目になった。
「あー、俺の小遣いが……」
「買い物に付き合ってやったんだから、感謝してよー」
へへっと笑いながら言う城薗。
あーもーその顔やめろ、反則だ。
「やったねー、志摩!」
そう言いながら、自然と准の隣に行きそうな城薗。
おい待てよ、そっちじゃねぇ。こっちだバカ。
「俺の財布のことも考えろって」
そう言いながら、城薗と准の間に入る。不自然に見えたかもしんねーけど。


