GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「あだっ。もう、何するのさー」


「お前がうっせーから、ゆっくり花火も見れねぇっつの」


無理矢理口実をつけて、少しでも城薗との会話が続くように言葉を放つ。


「ほら、お前も行くぞ」


「は?どこに!」


「イカ焼き食いてーからお前も来い」


「1人で行ってくればいいじゃんっ」


「いいから来いって」


ギャーギャーいう城薗の腕を引く。


「なんで快二と」


「いいから行ってきなよ、奈央」


そこへ古田の助け船。


「ちょっ、花蓮!?」


「てかいっそ、志摩くんと3人で行ってきなよ?」


ちょっ、古田!?





「もー花蓮ってばー」


ブツブツ言いながら、俺と准の前を歩く城薗。その後ろ姿を見るだけでも、コイツのことを可愛いと思ってしまう俺。


結局、俺と准、城薗の3人でイカ焼き買いに行くことになった。


「ごめんな、快二。せっかく2人きりのチャンスだったのに」


すまなそうに俺に言う准。