GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~




「だから野球はしなくても、マネージャーとして快二とチームメンバーのサポートをするようになったのです!ちゃんちゃんっ」


志摩は、優しい人だ。


自分のことよりも、相手のことを考える、優しい人だ。


そんな志摩に、あたしは惚れたんだ。


いつの間にか、好きになっていたんだ。







「城薗さん?」


はっ!あたし今、志摩に見とれてた!?


「ち、ちゃんちゃんって何よー。よ、要するに選手として意気地なしの志摩は、快二ラブでマネージャーになったのねっ」


言ってから後悔。あーもう!何を解釈して口走ったんだあたし。


「ふははっ、貶されたと思ったら……待って、今の話どこをどうとったらそーなんの?」


「あたしの中ではそうなったのっ」


ツンケンして返答するあたしに、志摩はケラケラと笑う。


志摩は真面目に話してくれたのに、あたしは素直に返事ができない。もーやだやだ、こんなあたし。


少しでも、素直になれたらいいのに。